食遊記2007中東編


アンカラ

首都アンカラ
 行政都市です。どこの国も同じように、人が多くビルが立ち並び、忙しく、トルコ人ですら嫌う人も多い場所です。ですが東の貧しい地方の人々はイスタンブールか首都アンカラに出稼ぎに出てきます。どこの国でも同じですが。
 ここのアナトリア博物館は先史時代の青銅器やヒッタイトの鉄器が豊富で、すばらしい展示がされていました。そういえばトルコでは歴史の授業で習ったような名前が沢山出てきます。今頃復習の毎日です。団体ツアーでもだいたいこの博物館を訪れます。

丘の上の城からの街の眺めはすばらしい。城壁の中では今も人々が暮らしていて、生活臭が漂う。 城壁を南に下るとアナトリア博物館入り口に出る。庭に石像が並んでいる
アナトリア文明博物館。ヒッタイト時代の遺物がここに集められている。石のレリーフなどは保存状態が良く、美しい絵がわかる。動物では家畜であった牛や王の力の象徴ライオンのモチーフが多い。 ヒッタイトといえば青銅器技術が有名。上はスタンダードと呼ばれるシンボル。
街中にあるローマのカラカラ帝の浴場跡
1939年に偶然に発見されたらしい。ローマは各地にワインと風呂と円形劇場をもたらした。遊び好きな人々だったのだろう。それだけ豊かだった。
浴場横に放置された天使の石像。
道端でトルコアイスクリームDONDORMAを売るおじさん。私もこの衣装が気に入ったので買って帰った。
おくのアイス売りが客にアイスを渡すときに落とすふりをしたりと客をからかうパフォーマンスをする。
トルコの軽食と言えばこのドネル・ケバブ(回転焼肉)。ここではフランスパンに挟んでいる。200円くらい。フランスやドイツ、イギリスなどでも今や出稼ぎアラブ人や庶民に大人気。
鶏のクリームスープTavuk haslama 日本と同じような味で食べやすい。ちょっとオイリーだけど。 サラダを適当に注文したら出てきた、三つ葉にレモンと塩をかけるだけ。シンプルさに関心するが、味気ない。牛になったみたい。

クルド問題
 西の豊かなトルコ人と東の貧しい少数派クルド人。貧富の差や民族の差があっても共存できているのですが、分離独立を煽る過激派クルド人とイラクから来る武器と麻薬と過激派戦士が問題になっています。私が出た2週間後に同じ場所で起こった爆弾テロが起き、その後トルコ兵のイラク北部侵攻が起きました。思い出すのは人懐っこく素朴で親切なクルド農民の顔です。



トルコのショッピングモールで爆発、6人死亡80人負傷5月23日10時26分配信 読売新聞

 【カイロ=長谷川由紀】トルコからの報道によると、首都アンカラ中心部のショッピングモール前で22日夕、爆弾が爆発し、6人が死亡、約80人が負傷した。死傷者にはパキスタン人など外国人も含まれているという。

 犯行声明などは出ていないが、トルコ治安当局は、使われた爆薬などから、トルコからの分離独立を目指すクルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」の犯行の可能性が高いとみている。

 トルコではセゼル大統領の後任選出を巡り、エルドアン首相率いる穏健イスラム政党「公正発展党」と、これに反発する世俗勢力が対立を深めている時期だけに、首都で爆弾テロが起きたことに治安当局は警戒を強めている。

その後思っていたとおりトルコがイラク北部に侵攻しました。

トルコ、イラク侵攻警告 クルド人組織の拠点 米は板挟み 6月6日8時0分配信 産経新聞

 【カイロ=村上大介】トルコ国内で分離独立を唱え武装闘争を続ける非合法組織、クルド労働者党(PKK)が、イラク北部を出撃拠点としていることから、トルコはイラク領内への地上侵攻の可能性をちらつかせ、緊張が高まっている。ゲーツ米国防長官は3日、「トルコ軍の侵攻はイラク情勢を複雑化させる」と警告しており、トルコ軍が直ちに侵攻に踏み切る可能性は少ないものの、トルコ南東部では連日、PKKゲリラとトルコ軍の戦闘が発生、国境地帯でのトルコ軍増強の動きも伝えられている。

 PKKのテロに悩まされてきたトルコは同国南東部で掃討作戦を展開しても、ゲリラたちがイラク北部のクルド人自治区に逃げ込むことから限定的な地上侵攻を行ったことがある。だが、2003年のイラク戦争でイラクに新体制が発足した後は侵攻を控え、イラク政府と米軍に「善処」を求めてきた。

 しかし、PKKの活動はその後も衰えを見せず、トルコ軍参謀総長は今年4月、自衛のためにはやむを得ないとして限定的な侵攻作戦の可能性に言及。先月22日に首都アンカラで6人が死亡、100人以上が負傷するテロが発生、PKKの仕業と断定されたことから、国内ではイラク北部への軍事作戦を求める声が急速に高まっている。

 宗教と世俗主義の関係をめぐって軍と緊張関係にある公正発展党のエルドアン首相も軍の地上侵攻作戦に支持を表明、イラク側に対しPKK対策に真剣に取り組むよう警告した。これに対し、バルザニ・クルド自治政府議長は2日、「脅迫は通じない」と反発。イラクのマリキ首相(イスラム教シーア派)も「イラクの主権は尊重されなければならない」と述べた。

 米国は、旧フセイン政権時代から支援してきたイラク北部のクルド人勢力がイラク新政権で重要な位置を占める現在、同盟国であるトルコの間で板挟みとなっている形だが、イラクの治安が安定しない中でイラク北部に新たな火種を持ち込みたくないのも事実。一方、トルコは、イラク北部のクルド人勢力が事実上の独立への動きを強めれば、トルコ国内のクルド人の分離独立機運につながることを懸念している。

 ロイター通信によると、トルコ軍は3日、イラク北部の山岳地帯にあるPKK出撃拠点に激しい砲撃を加えた。同様の問題を抱える隣国イランも先月23日、イラク北部国境地帯にあるイランのクルド人武装勢力の拠点を狙って砲撃している。