食遊記2007中東編


ネムルダール


 世界8番目の不思議とも言われている場所です。2150mの山の頂上にモアイのような岩の顔がごろごろしています。紀元前1世紀にここを統治してコンマゲネ王国の王の墓に添えた神像らしいのですが、自身で頭だけが落っこちたそうです。王もびっくりです。一泊2日のツアーに参加したのですが、朝3時に起きて出発山に登って朝日を見るというものでしが。夏用の服以外は薄いレインコートしかないし寒いし、眠いし、風は強いし、大変でした。でも苦労して目的地にたどり着いたほうが感動は大きいですね。個人旅も、ツアーバスで目的地にさっと連れて行ってくれるよりも、地元の人々に聞きながら、路地を迷いつつ目的地にたどり着く楽しさがあります。


キャラバンスレインはかつての招待宿。シルクロードに点在している。かつてラクダと人々がここに泊った。朽ちた建物の中は家畜臭い。改装してホテルやレストランにするところもある。 キャラバンスラインを守るおじいちゃんの孫達。彼らも大きくなったらここを守っていくのだろうか。
国道ぞいの休憩所の前で果物を売る田舎のそぼくな子供。 夕方空き地で遊んでいた子供達。カメラと外国人に興味深々。
伸びるトルコアイスDUNDORMAの本家本元マラシュによっていく。アイスはやけに弾力がある。日本の雪見大福を2倍くらいの硬さにした食感。全世界のチェーン店があるらしい。 スイートの店にはアイスだけではなく様々な甘いものがそろっている。日本人には少し甘すぎると思うが、この熱い気候でチャイといっしょに食べるのには丁度いいのかも。
途中の山間のレストランの水槽。魚は牛肉や羊肉に比べて高級。下味をつけて焼くかソテーにするシンプルな調理方法。 牛肉ばかり食べていたので、脂ののった魚は日本人には最高。白い米も出してくれた。塩と油が入っているが。
朝焼けにうかぶ巨岩の顔を見るためにネムルト山に日の出前から上る。夏前なのにけっこう寒い。風も強い。2150Mあるが、山頂直前までは車で連れて行ってくれる。 朝焼けに映える顔。トルコのモアイとか、世界8番目の不思議とか言われる。紀元前1世紀にコマンゲネ王が作った墓の5体の神像が後に地震で首だけ体からおっこちたとか。
ネムルト山ふもとで観光客に村で作ったキリムやバックを売って生活をしていたクルド人のお兄さん。顔に味がある。 休憩所の店のおじさんとチャイを飲みながら。
東へ乗り合いバス”ドルムシェ”を乗りついて移動中。このときも停留所で2時間くらい話をしながら待ったちなみに英語は通じない。田舎に行くと出発時間がよめないため、時には移動が一日がかりになる。 ゴマのリングパン”しミット”をバス停で売っているクルドの子供。バスに一緒に乗るトルコ人にごちそうしてもらった。ゴマの風味とほのかな甘みがチャイにあう。


トルコも東に行くにしたがって田舎になり、物価も安くなり、人々も異常に親切になる気がします。英語も通じなくなるので少し困りますが。バスターミナルで困った顔をしていると、誰かが連れて行ってくれます。バスに乗ると隣の人が話しかけてきて仲良くなります。降りるところを教えてくれます。一緒に降りる客がいたらその人が乗り継ぎバスを教えてくれます。ちなみにトルコ野長距離バスは発達していて、日本の5分の1くらいの値段なのに、車体はベンツ製なので広々としてきれいで快適です。映画や飲み物、軽食も出て、まるで飛行機並みです。
 トルコには東西格差、クルド、トルコ人格差があります。イスタンブールの都会のトルコ人は東はクルド人が多いので気をつけた方がいいといいます。実際に都会に出てきたクルド人で貧しさから盗みなどをする人もいますが、田舎の人は皆親切です。クルド人とはニュースなどで民族の名前しか知らなかったのですが、ここで接して、ずっと親近感がもてました。