食遊記2007中東編


サフランボル

 イスタンブールから夜行バスで7時間ほど、谷間を降りていくと見えてきます。そこは100年以上の町並みが保存されUNESCO世界遺産にもなっている谷間の町、サフランボルです。サフランの生産で人々が暮らしていたとか。数時間で歩いて回れる街ですが、時間が止まったような感じがします。泊った宿も日本人の旅人の間では有名な300年の歴史のある昔の伝統家屋でした。博物館に泊っているのも同然です。家の人々も片言の日本語ができて親切でした。料理もレンズ豆のスープやインゲン豆トマト煮などです。街の中心にはハマムというトルコ式の風呂があります。マッサージやあかすりをやってくれます。この街に疲れた旅人は癒されにやってくるというのも納得できます。

谷間の静かな町、観光客もまばら。人々は親切で、まるで中世にタイムスリップしたように感じる。  丘の公園に入ると入場券に名物のサフランティーがついてくる。黄色が美しい。1グラム150円くらいと金と同じくらいの値段がつく。それでもヨーロッパ産より安い。
 泊ったペンションはここの伝統家屋。博物館に泊っているようなもの。家族は日本人好きで、アットホーム。この街に伝統家屋の博物館が3つほどあるが、わが宿の方が生活のしかたがわかって面白かった。 伝統家屋を博物館として公開している。蝋人形で生活を再現。大家族でテーブルを囲んでこのように食事をしていた。下のテーブルクロスはここ独特の鹿の模様。
”ロクム”というトルコのお菓子。長く柔らかいもちのような生地をハサミで切って、ココナッツをまぶす。私はピスタチオ入りがお気に入り。  屋台などでよく見かけるリング状のパン。生地を作ってお湯で茹でたあとにに焼くという独特の方法で作られていた。上にかけるゴマが香ばしくて美味しい。
世界で最も美味しいといわれるトルコパン。毎朝早くからパンがショーウィンドーに並ぶ。 名物のクユ・ケバブは羊肉の塊を焼いたもの。皮が香ばしくて美味しい。
サフランボル・ビュクメは中にひき肉と香草を入れたもの。
ペンションで食べた家庭料理、外食のケバブに比べてこちらは野菜を使ったスープや煮込みが多い。
チョバンサラタス(羊飼いのサラダ)、レモンとハーブをかけたシンプルなサラダ
ターゼファスリエはインゲン豆のトマト煮込み。
あとはメルジメッキ(レンズマメ)の煮物。
典型的なトルコの朝食。
大きなモッツアレラチーズがうれしい。栄養バランスも良く。見た目も美しい。これにチャイとパンがつく。