食遊記2007中東編


テヘラン・首都と博物館



他の国と同じく人が多く、近代的なビルが立ち並ぶ首都です。しかし治安は悪くはありません。
交通量が多くうるさいです。多くの途上国と同じく、イランには信号がありません。つまり道路を車をよけながら横断しなくてはなりません。6列の大きな道路やロータリーではこつがいります。一番安全なのは現地人の横に張り付いて盾にしながら渡ることです。これに慣れると信号を待たなくて良いのである意味便利ですが。癖がつき日本でやると大迷惑です。
 ここには絨毯博物館やイラン考古学博物館などがあります。さすがに首都だけあって、展示内容も方法も最先端でセンスもありすばらしいです。一番気に入ったのがイラン現代美術館。斬新でありつつも基盤はイスラムの幾何学模様やアラベスク文字を取り入れた、ヨーロッパの画家には書けない独特のアートを作り出していました。 
 テヘランで最も気に入ったのが町の中心のシャヘール公園内にあるチャイハーネです(チャイ喫茶)。靴を脱いでペルシア絨毯の上にあがります。こちらでは硬い角砂糖を口の中に入れて溶かしながらストレートティーをゆっくり飲みます。そして水パイプをふかします。あの映画とかでスルタンがホースのようなものでぶくぶくふかしているやつですね。ミント味やレモン味が私は好きです。さらに水を通すのでタバコというよりお香のようです。一回50円くらいですが、30分は吸えます。吸いながらチャイをすすりつつ隣に座ったイラン人と長々話をするのがチャイハネの楽しみ方です。アルコールが無いかわりにこういう楽しみ方があるのです。たしかにビールを飲んで酔っ払い道端で大声で叫んだり暴れる人はここにはいません。10時を回った夜の公園でも家族連れが安心して散歩しています。ヨーロッパの大都市では考えられません。外国人がスリにあっただけで新聞に載ったという話を聞くだけでも治安の良さがわかります

イラン革命の中心地であったが、今はそんな硬い雰囲気もない普通の街。 ところどころにアートがある。車の量ははんぱではない。かなり騒音がうるさい。
ガラスと陶器の博物館。近代的でセンスの良い展示のしかたをしている 私はペルシアの陶器の絵が日本の昔話の挿絵に出てくる絵に見える。アジア的で懐かしさを感じる。
街の中心のシャフル公園の中の伝統的レストラン”サンゲラジ”。毎日ここにチャイと水タバコGALIYANを楽しみに出かけた。夜22時まで開いている。夕食も食べれる。絨毯の上に靴を脱いで上がる。2時間くらいはここでくるろげる チャイセット。手前のやわらかいビスケットを食べながらチャイを飲む。透明なチップはカラメルを薄く固めたもの。口に入れてチャイをすする。
モスクなど公共の場所にある、水飲み場。手を洗い口をすすぐ。日本の神社に入るときと同じかな。 偶像崇拝できないために、高められた幾何学模様が美しい
テヘランのバザールは規模は大きいが庶民の生活用品で、バザール建物自体も美しいわけではないので観光には少しおもしろくないかも。私はスパイスとナッツの買出しに出かけた。 イランではナッツも安い。トルコも安がその半分くらいの値段で買える。ミックスナッツ1kgで8000トマム=80000リラ800円くらい。私は料理に使うカシュナッツやクルミを沢山買った。
揚げたパイに蜂蜜をひたしたお菓子。小さいが一つでかなりのボリュームがある。日本人にはちょっと甘すぎる。 ”アーブ・グーシェト”は壷の中で煮たシチューをお椀の中に入れて、レモン汁やナーンを入れて棒でついてつぶしながら食べる。乾いたナンを美味しく食べる知恵だろう。