アルゼンチン

  肉とワインとタンゴの国。サッカー大国でもあります。町並みや人々を見ても、ここはまさに古きヨーロッパという感じがする。古いロココ調の建物、落ち葉、哀愁漂うタンゴのバンドネオンの音色。アルゼンチンではタンゴ漬けになりました。アルゼンチンは夜が長い。夕食が8時か9時
くらいから始まり、タンゴなどが始まるのが11時くらいです。深夜に着飾った老夫婦がワインを飲みながらタンゴを踊っているのはなんともかっこいい。
 
 アルゼンチンの肉も非常に柔らかく美味しいのですが、毎日山盛りの肉ばかりです。野菜は殆ど食べません。"Cuando no hay carne no hay comida" (肉が無いということは食事が無いということだ)という諺があるように彼らの主食は肉なのです。肉を食べるから健康のバランスを考え、習慣的に、ワインもマテも飲むのだろう。文末の「赤ワインとフレンチパラドックス」参照。
やはり日本人にはついていけません。一番美味しいと思ったのが、韓国人街で食べたアルゼンチン肉を使ったプルコギです。パンチャン(副菜)を何種類もつけてくれるのが嬉しい。ソウルより安くて美味しかった気がします。肉ばかり食べるとういのはやはり日本人米食の文化とは違います。

タンゴは毎晩どこかで上演している。サンテルモ地区に最もタンゲリーアが多い。ワイン付で10$〜食事付で20$くらい。安い所はやはりショーもたいしたことがない。左は老舗ビエホアルマセン。

右は「bife de choliso」かたまり肉のアサードである。これが一般的な食事である。美味しいのだが、量が多すぎて途中でいやになったくる。味付けも塩とレモンだけ。chimichuriというハーブソースは何処の店にもあり、言えば出してくれる。野菜はついてきても飾り程度。茹で野菜の盛り合わせpucheroという料理があるが、殆どレストランでは見られない。これだけ肉を食べ続けてもアルゼンチン人は大丈夫。体が肉食文化圏になっているのだ。逆に日本人は米ばかり食べていて生きて行けるのかと真面目に聞かれた。
左、豚肉のアサード。このように串に刺して直火であぶる調理法はガウチョ(アルゼンチン・カウボーイ)が草原でよく行った。アルゼンチン人には荒野で生活し、何事にも屈しないガウチョ魂が宿るという。だからやけにプライドが高い。
 右、フラン。元はフランスの料理だが、アルゼンチンでは最もポピュラーなデザートだ。アサード屋には必ずといっていいほどある。最も甘み控えめなので私も好きだ。
左、Milanesa、鶏の胸肉を薄く広げたものにパン粉をつけて揚げたもの。ここの店はアステカソースというオリジナルのソースをかけていた。通常は揚げたまま。よくパンに挟んでサンドイッチにして軽食とされる。
右、マタンブレ、牛肉の下腹の肉の幕で卵や野菜をくるんだものを非常に薄く切ったもの。前菜などに使われる。ここでは冷たい前菜などをフィアンブレと言う。もとは酢漬けなどを意味する。


南米一のワイナリー・メンドーサ

 ブエノスアイレスの後は、メンドーサという南米一のワインの産地を訪ねました。2日で10件近くのワイナリーをバスとタクシーを使い訪ね歩いてきました。オーストラリアのワイナリーなどは近くの町からワイナリーツアーが出ていて、5件くらい回ってくれて、1ワイナリー4種類くらい飲ませてくれました。まだアルゼンチンはその点、ワイン・ツーリスモが整備されているとは言えません。しかし、個人で訪ねても丁寧に工場見学とテースティングをさせてくれるワイナリーがいくつかあります。予約が必要なところもありましたが。それではメンドーサのワイナリー巡りの手順を説明します。この方法は他の国のワイナリーでも使えます。日本の勝沼でも同じように回りました。
1、ワインの産地に到着、街の中心に宿を取る。
2、観光案内に行き、ワイナリーマップをもらう。各ワイナリー電話番号や会館時間、観光客を受け付けているかどうかチェック(これが重要、時には、観光客お断りとか、閉鎖している所もあった。)、バスの番号をチェック。
3、早朝からバスで向かう。一つの村に2つくらいはある。バスの無い所にはタクシーで向かう。最初はテースティンにする。飲まない。
4、だいたいの工場はガイドがついて回って、テースティングもして、1から1時間半くらい。いきなり行ってもいいが、2時間おきにしかツアーをしていないという所もあるので確認を。
5、ワインの産地をうろうろしていると、マップにもない家族経営のワイナリーも発見することがある。気軽に尋ねてみるべし、掘り出し物に当たることがある。

アルゼンチン・ワインは近年、非常に技術が向上している。フランスにもひけをとらない。しかもコスト面ではその半分以下です。たとえば最も安いワインで一本50円くらい、そこそこいいのでも400円、1000円も出したら10年もののビンテージワインが買えます。近年日本にもチリや
アルゼンチンワインが入り出しました。日本人にお勧めはトラピチェやロペスのマルベック(赤)です。ほどほどのボディーを持ち、カベルネほど渋みは無く、香は非常にフルーティー、葡萄の香がもろにします。フランスよりも南米の土地に根付いた葡萄の種類です。かつて、葡萄の苗木に寄生した虫、フィロキセラによりフランスでワインが絶滅しかかったときも、ここのアルゼンチンでは影響が無かったおかげで、いろんな種類の葡萄が残ったと言う説もあります。

メンドーサを訪れたのが、5月、すでに秋だった。ワイナリーのイメージにあるカラッとした青空と緑葉のワインヤードは見れなかったが、葡萄の紅葉もなかなか味わいがあった。
写真はワイナリーノートン。どこでも、工場の見学の後に試飲ができる。ここの試飲室は非常に綺麗だった。試飲の種類も6種類と豊富。ワイナリーによっては一番安いクラスのワインを白と赤2種類しか試飲させてくれないワイナリーもある。
写真左、たまたま立ち寄った小規模ワイナリーRUGGERI。輸出どころか、街にも出していない、近所の住民に販売するのみ。殺菌の済んだワインが小型のステンレスタンクにつめられている。住人が空の大ビンを持ってきて自分でついでいく。詰まったらかなづちでコルクを打つ。もちろん水のように安い。ワインが日常の飲み物になっているのだ。プラスチックキャップはドライアーで、ラベルはノリで、全て手作業。
写真右、同じく小規模ワイナリーCERNO、国道から外れているため訪問者が少ないようだ、しかしちゃんと試飲室も作られていた。味もなかなか。
メンドーサでは最も有名で生産量も多いTRAPICHE。日本にも輸出されている。大規模であるが、作りかたが非常に丁寧。葡萄果汁を絞るときに重石を使わずに自然の重みで搾り出していた。ワイナリーの説明も丁寧。試飲もvVIPルームにて最上級のワインを出してくれた。さすがに世界に認められるだけのことはある。見学には要予約
左、ワイナリーCHANDON。あのフランスのMOEET・CHANDONがアルゼンチンに作った支社、90年代に独立、スパークリングワインを中心に独自のワインを造っている。実際、南フランスから持ってきたマルベック種はアルゼンチンの土壌に非常に合い、本国フランスよりもいいマルベックワインをつくり出した。

右、ワイナリーLAGARDE、スパークリングワイン製造場所、日本にも輸出されているようで、日本の業者も時々訪れるとか。これはビンの中で発酵させ、ビンの口にオリをためて凍結させて取り出す、伝統的なシャンパンの作り方。しかし、シャンパーニュ地方の商標を尊重してシャンパンとは呼ばないと言っていた。クリスマスになるとワインに炭酸を加えた安物が出回るが、そのラベルにシャンパンと書くなどもってのほかだ。


赤ワインとフレンチパラドックス、「赤ワインは肉食文化の人々を救う?!」

 3大生活習慣病でもあり、日本人の死因になっているのは、第1位は癌(がん)で、第2位脳卒中、第3位心臓病であるが、欧米やオセアニアでは多くの国で心臓病が死因の第1位を占め、その原因として、肉類、卵、牛乳、乳製品のバターやチーズなどによる動物性脂肪の過剰摂取が指摘されている
 例外中の例外はフランスで、同国では癌が死因の第1位、心臓病は第2位。フランス料理は伝統的に、ソースにバターや生クリームをたっぷりつかい、デザートにチーズを食べる。この結果、乳脂肪摂取量はドイツなどより多いにもかかわらず、心臓病死亡率はドイツの半数におさえられている。
 この矛盾は「フレンチ・パラドックス」とよばれ、動脈硬化学説を支持する医学者の頭をなやませてきた。
 フレンチ・パラドックスの謎(なぞ)を解いた論文がイギリスの権威ある医学週刊誌『ランセット』(1992年6月20日号)に掲載され、注目をあびた。それによると、各国の1日1人当たりの乳脂肪摂取量にワイン摂取量の影響を加味して次の式のように補正すると、yは各国の心臓病死亡率に近い値をとるという。
y = 145 + 乳脂肪摂取量 × 0.138 - ワイン摂取量 × 0.917
 アルゼンチン人も肉が主食というくらい多量に食べるが、その分、マテ茶、それ以上にワインを飲む。なぜなのか納得がいく。
 赤ワイン用の葡萄の皮に含まれているポリフェノールという成分が悪玉コレステロールLDLの酸化を防ぎ、それが結果的に血栓予防に繋がるのである。
 この発表が米国のニュースで流れるや、あちこちのワイン店の赤ワインが飛ぶように売れた。昼間の茶の間番組で見た健康と触れられた食品を買い求める日本人と同じである。
 その国の食文化を真似たからと言って、体内、腸内構造も違うので、すぐに効果が現れるわけがない。追記すると、フランスではアルコールによる肝障害が世界一多い。アルコー分解酵素を殆ど持ち合わせていなかったモンゴリアン系日本人が真似するとすぐに病気になるだろう。

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最も簡単な果実ワインの基本的な作り方
ワイン作りは日本酒にくらべて非常に簡単です。南米各地域の家庭や農村で主婦があたりまえのように作っています。糖分さえがあれ発酵するのですから。しかしいいワインを造るには科学的なコツが必要です。さあ作ってみましょう。

原料;
各種フルーツ(イチゴや木苺、リンゴやオレンジなど果汁の多いものが適している、ドライフルーツでもできる、)、蜂蜜でもOK、。 ドライイースト又は天然酵母。砂糖。ワインのビン2本、または2リットルほどのガラス容器。

作業;
1,フルーツはミキサーにかけるかジューサーで絞ります。1リットルくらいあればいいでしょう。ドライフルーツなら水を加えてミキサーで潰します。蜂蜜は200mlに対して800mlの水を加えます(蜂蜜の場合砂糖は加えない)。
2,アルコール度の高いワインを作りたいならそこに砂糖を加えます、糖度24度(%)までです。それ以上になると酵母が上手く働いてくれません。だいたいフルーツは糖度10%前後を持っています。ですからたとえば1Lの果汁があればそこに100〜150gの砂糖を加えてください。糖度24度というのは舐めてみて「飲めるけどちょっと甘ったるいかな?」くらいの甘さです。
3、汁にドライイーストか天然酵母を小さじ一杯も加えれば充分です。蓋をかぶせてください。醗酵中の二酸化炭素を逃がさなければいけません、アルミホイルと輪ゴムでもいいです。
醗酵させる場所は温度が20度〜10度の所、家の床下くらいでしょうか。時々気に掛けてのぞいて愛情を注いであげてください。皮や果実一緒に混ぜたらそれが上に浮いて帽子を作ります、雑菌が繁殖しやすいので、時々つついて崩してください。途中で取りのぞいでもいいです。
2週間経ったら濾し布かコーヒーフィルターで濾してください。オレンジワインなどは苦く感じる事があるので砂糖を加えたり冷やしたりして飲みやすいように調節してください。木苺や赤ブドウなどのワインは何度か濾して1年くらい熟成させても美味しいものができます。
 
 自家製は酸化防止剤などを使っていないので冷蔵庫で保存して早めにお飲みください。酸が立ってきたらあえて空気に触れさせ果実酢を造るのも手です。
日本では果物が高いので時期外れの果物で少量を作るのならひょっとすると輸入物のワインよりコストが掛かってしまうかもしれません。しかし、少々味が落ちようが、その醸造のプロセスを楽しむ事が大切で、やはりそうやって造った自家製のワインというものは手前味噌ではないのですが美味しい物です。
 だまされたと思って一度造ってください。その簡単さに驚くはずです。