ベリーズ 青いカリブ海と青い空

ベリーズはユカタン半島の端にある小国だ。かつてはグアテマラ領であったが、どさくさにまぎれ英国に取られてしまった。今でもグアテマラは自国領と言い張っているので、グアテマラで地図を買うベリーズの地図も載っている。日本人が入国するときにはビザが必要。
 中米にあるのに、唯一の英語圏であり、アフリカ系のガリフナ族、グアテマラ人、台湾人などが住んでおり、独特の雰囲気を持っている。食についても、定義がしにくい、一番美味しい料理はインド料理と中国料理という、旧宗国イギリスみたいである。ガリフナのイグアナや海がめを使った料理、魚とココナッツを使ったカリブらしい料理が特徴だろうか。

グアテマラから小船で渡って辿り着いたのが、プンタゴルダという港町。そこでの朝市、ユカ(キャッサバ)や山芋があるのがカリブ料理らしい。赤いのが、チレ・ハバネーロ、極辛の小さなトウガラシである。これと野菜類を混ぜてサルサ・ハバネーロを作る。ベリーズではこのソースを何にでもかけて食べる。辛いもの好きである。ちなみにキューバのハバナでは辛いものが嫌われるので、この名前は関係ない。
 海岸で新鮮な魚を調理する。刃のこぼれた包丁でさっさとさばいていくのは芸人技。さすがにカリブの国だけあって、魚の種類や扱いには慣れている。

ビール、ライトハウス、ビンが小さく、しかも味は軽い、でも値段は一緒なのが納得いかない。
 ジャークポットという焼いたナンのようなパン。フライドビーンズ付、朝食としてはポピュラーなものらしい。この豆を煮た料理は中米一般で食べられている。

右はライス・アンド・ビーンズ、黒豆とごはんとにんにく、ネギなどを混ぜて炊いたもの。これも中米、カリブでは有名なもの、ここではココナッツミルクを少量入れるのが独特。
 鶏肉の煮込みは少々味味付けが濃い。
 市場の中の食堂で食べたネズミの肉のシチュー。かつての旧宗国英国のエリザベス女王が来られたとき、何の肉か知らずに「地元の人々と同じものが食べたい」と言われ食べられたのが、英国で報道され、騒動になった料理。リブナットシチュー別名クイーンズミート(女王の肉料理)

ベリーズの夕日、カリブの小島、キーはとにかく綺麗である。宿の前がすぐに海岸になっている。