フィンランド・ヘルシンキ

 北欧、湖と魚の国、先進福祉国であり物価が世界一高い国のひとつと言っていい。タバコや酒も税金がかかって高い。
多くの外国人が日本は物価の高い国といつも言っていたので、そうだと思っていたが、北欧に比べると日本はなんと安い国だと思える。
日本には100円ショップも500円以下で食べれるファーストフードもある。北欧やイギリスで100円では何も買えない。
 ヘルシンキは近代的な町であり、古い建物なども中心部に点在するのみである。一番面白いのは、青空市場の出る港周辺であろう。横の公園では野外ステージがあり、コンサートなども行われる。

 スウェーデンやエストニアからの国際船が発着する港のそばの室内市場、外装も美しいが内部も美しい。肉屋から刃物屋、カフェ、寿司バーまで何でもある。ここを見て歩くだけで楽しい。
 特にここのサーディンなどの魚の加工品や缶詰などの種類は豊富。やはり魚の国である。
 魚屋ではクラッカーの上にサーディンやへリング(にしん)と卵やレタスをのせた軽食が売られている。現地人は立ったままビールと一緒にさっと食べる。
 ヘルシンキの港の青空市場。服や工芸品から軽食の屋台が並ぶ。左写真右は屋台の大きな鍋で一度にいろんな食材を焼いている。サーモンやパエリアなどもある。セットで一皿700円ほど。
 右は小魚のから揚げにニンニクソースをかけたもの。スペイン料理にも同じようなものがある。カルシウム満点。ビールのつまみには良い。
 あるホテルでの朝食ビュッフェ。ドイツのホテルのビュッフェと同じくらい多くの食べ物が出てくる。北欧のはさらにイワシの酢づけやマスタードづけ、生のサーモンなどがついてくるのが嬉しい。北欧のサーモンは有名だが、少し脂がのりすぎているものがあったり、時に少し生臭く感じることがある。日本の寿司用のサーモンなどに比べ、品質の管理が少しあまい気がした。

 フィンランドと言えば、サンタクロース、彼ががソリを引かしているのがトナカイ。そしてトナカイの肉料理はフィンランドの伝統料理。大量のマッシュポテトの上に細切れのトナカイ肉。その上にブルーベリージャムをかけて食べるのがフィンランド式。ジャムの甘みと酸味が肉の塩からさと臭みを中和させてくれる。こんなふうにジャムを肉に大量にかける国は少ない。食料調達とカロリー摂取が厳しかった時代の知恵であろう。

シリアライン・国際旅船

 ヘルシンキからストックホルムまで行く、大型客船”シリアライン”。日本人観光客に人気らしく、日本語の案内書や日本語を話す添乗員までいた。船の中は小さな町のようになっており免税店が並んでおり、買い物客でいっぱい。北欧は税金が高いため、ここで買ったほうが安いものもある。しかし、酒やタバコなどは日本で買ったほうが安い。だいたいTAX・FREEショップはその物自体が少し割高に感じる。
 右はシリアラインの前菜ビュッフェ、イクラやサーモンなどが食べ放題。魚好きの日本人には肉ビュッフェよりも嬉しい。他ケーキビュッフェなどもセットであったが、そんなに食べれない。やはり若干生魚の鮮度が気になる。やはり日本の刺身ほどの味と鮮度は無い。
 


食文化

 フィンランド料理は、フランスからロシアまでさまざまな文化の影響をうけているが、魚介類、野生動物、野菜を素材にしたフィンランド独自の料理も多い。トナカイのステーキはサーモンとならぶ伝統的な一品。野生のベリー類(ブルーベリー、クラウドベリー、ストロベリー、ラズベリー)はデザートやリキュールにつかわれる。ジャガイモとチーズもこのまれ、スモールゴスボールトsmorgasbord(いわゆるバイキング料理)などのビュッフェスタイルの料理も人気がある。パンはライ麦パンが多く、オープンサンドイッチにして軽食や朝食とする。日常の飲み物としてはミルクとコーヒーがよくのまれる。
Microsoft(R) Encarta(R) 引用