ミンダナオ・ダバオ市

約80万人が暮らす、フィリピンの第二の都市。マニラの4倍の良港に恵まれている。
マニラほど道も入り組んでおらず、交通渋滞も無く、すごし安い。治安も良いし、人も良い感じがする。
戦前にはアバカ(マニラ麻)の栽培労働者として1万人以上の日本人が移住してきた。当時アジア最大の日本人街”リトル東京”を作った。
戦後日系人が活躍し農業や政治の世界で活躍した南米居住地と違い、日本軍が暴挙をふるって去った後のフィリピンでは移住日本人は奥地で目立たず、厳しい生活を送ったらしい。
日本人女性が少なかったために現地の先住民族と結婚する日本人の写真等がダバオ博物館で見ることができる。私設博物館だがスタッフが丁寧に説明してくれた。
 ここミンダナオ・ダバオはフルーツの産地として知られ、マニラから多くの人が買いに来る。特にドリアンは有名だ。
私のいたときも、まだ少し早かったが、町のあちこちからドリアンの香りがしていた。


朝のパンケロハン市場
ダバオ市の中心から西にある。
中心から歩いても行ける距離。
野外と室内があり。治安面から日が暮れる前に行くのがいい

調理用バナナSABA(英名PKANTAIN)
バナナというよりサツマイモのよう、蒸したり揚げたりすると甘くなる。
これとは別に缶詰の魚”SABA”というのも売られているので間違えないように。
SABA入りのカキ氷があると聞いて最初驚いたことがある。注文したら甘いこの揚げバナナだった。
パアラムの室内野菜売り場。
奥には魚や動物を売っているコーナーもある。
雨が降ったときは屋根があるので助かるが、普段は光があまりささずに少し暗い。
フルーツマーケット
ミンダナオでフルーツマーケットはだいたい道沿いに開けて作ってある。車で買いにきた客がそのまま積んで帰りやすいからだろうか。
地元民だけではなく、マニラなどからも買いに来る客がいる
私もマニラに帰る前にドリアンをお土産に買った。
段ボール箱にパックしてくれる。マニラへの帰りの飛行機はこのお土産フルーツ箱を持った人でいっぱいだった。ドリアンの臭いがやはりすごい。もちろん機内持ち込み禁止。

ダバオの名物ドリアンと市場の売り子達。
カメラを持っていると向こうから撮ってくれとせがまれる。
南国のためか皆ひょうきん。
ムスリムなのとシャイなのと両方で、若い女性はカメラを向けると恥ずかしそうに隠れてしまう。
サンタアナ港の前の公園では空手の稽古をしていた。
私も混ぜてもらい組み手などを一緒にやる。
今回の旅でフィリピン各地で空手をせがまれて教えてきたが、ここでも役にたった。やはり日本人は空手にかぎる。
次回は空手着と帯も持ってこよう
市場の前にて、
三輪車トライシクトとパンの木の身
焼くとホクホクしてパンというよりも芋のようになる。
私は揚げてカリカリになったものが好きだ。

ポメロもダバオの特産物になっている。高級フルーツ

甘みも非常に高かったが、果肉のシャキシャキ感も最高だった。
日本でも輸入されているが、これほどの味はない。
ランブータン
ライチーのような白い果肉で美味。
6個くらいで30ペソ=80円
まだ時期的には少し早くて若干硬かった
青いパパイヤ
こっちの農業雑誌では青いパパイヤの市場拡大が記事になっていた。熟す前より沢山取れて、熟しすぎて出荷に失敗することがないからだ。
青いパパイヤはスープ等に使われる。
地元の人にタイのパパイヤサラダ”ソムタム”を作ってあげたらここにはないと喜んで食べてくれた。

ココナッツジュースは冷蔵庫に入れてよく冷やしてあった。非常に美味しい。けっこう量がある。大コップ2杯くらいはるだろうか。
市場で買ったら一個10ペソ=25円、庭などどこでも取れるのでただのような値段だ。
ミンダナオで大人気の炭焼き肉の店”BANOKS”
フィリピンで一番美味しい店の1つかもしれない。
おわんでごはんに形をつけるのが一般的
串肉にはてりやき焼きソースのような甘いしょうゆのソースがかかっていた。

サマール島で庶民リゾート満喫

ダバオの対岸にはプチリゾートで有名なサルマール島というのがあるそうなので、ちょっと見に行こうと船を捜しました。フェリーが高級ホテルから出ているのですが、全てプライベートビーチに行くらしく、宿泊客以外は利用ができないというそうなので、普通の港から出ている庶民の船に飛び乗りました。そこは庶民の公共ビーチとキャンプ場があり、フィリピン人の若者や家族であふれていました。夕方だったので明日の朝まで船が無いというので、キャンプ場に宿泊して、夜中はフィリピン人の若者グループにまぜてもらいギターや太鼓の演奏を楽しみました。フィリピン人は皆歌が上手です。英語の歌が主ですが、タガログのポップソングなどもたまに歌います。田舎では自分の家にカラオケセットがあり、近所の人を集めて楽しんでいます。お金をかけなくても楽しむことを彼らはよく知っています。

庶民の船は往復1時間200円くらい。ビーチも同じくらいの値段。ホテルのプライベートだと10倍くらいの値段になる。
庶民の船には豚が沢山乗っていた。私のイスの下には猫の家族がいた。島を移動して餌を探しているのか。
自分の鶏を自慢する島の男
島では闘鶏が有名。娯楽施設が少ない島での男達の楽しみの一つなのだろう。立ち上がりハネを広げて戦う闘鶏の迫力は実際に見ないとわからない。別の生き物を見ているようだ。
庶民のビーチはフィリピンの家族や若者でいっぱい。外国人はいないようだった。夜はバーべキューにギターや音楽の演奏が一晩中続く。