ボリビア東部日本人居住地、ブラジル・パンタナル湿原

ボリビア東部、サンタクルここには日本人居住区、サンフアンとオキナワ居住地がある。
 左はサンフアン居住地、中央広場、カトリックの協会の前に移住政策時代の外務大臣の像がある。

 右はここで作っている日本米のラベル。日本人居住地産と書いたほうが値段が高くなる。工業製品にしろ、農作物にしろ人にしろ、日系人には絶大な信頼と評価が与えられている。
 オキナワはまさにく沖縄県からの移住者が中心となって作った村です。店の食堂でそーきそばが食べられました。トーフ屋では少し硬めに作る沖縄トーフが造られ、祭りになると村人達によるエイサーの演奏が始まります。ボリビアの各地のカーニバルでも出場して、喝采をあびた。

 ここには古きよき時代の日本の文化が残っています。各家庭で味噌や醤油がつくられています。豆腐も週に1回くらい自分で作るという人もいます。今の日本の一般家庭でどれだけの人が醤油を自分で作っているでしょうか。日本では何でも簡単に手に入ります。漬物ですらコンビニで買える時代になりました。しかし、手造りの加工食品にはそれにはない味があります。そして日本人の食の文化の原点があります。
 左の沖縄風の建物は手造りカマボコ屋。レストランで食べたソーキそばは沖縄の那覇で食べた味と同じだった。
サンタクルス名物料理。
左はキャッサバとチーズを練ってモチ状にして棒に巻いて焼いたもの。見た目は五平餅のよう。食べるとフワフワのモチモチ。これを小さく丸めて揚げたスナックをクニャッペと呼ぶ。

写真右、”パタスカ”牛のスープの中に、巨大なトウモロコシが沢山入っている。あっさり味。スープにはユカ(キャッサバ芋)の茹でたものが入っている。ユカはベネズエラ、コロンビア、ブラジル北部など、アマゾン川付近で主食とされている。


ブラジル、パンタナール湿原

 世界最大と言われるブラジル・パンタナール湿原。北海道と同じ面積を持つ。雨季になると大部分が水にうもれる。乾季は雨が殆ど降らないため、乾燥している。
パンタナール湿原の夕焼け、夜になるとワニが出てくる。暗闇の中で数十匹ものワニの目が赤く光っていた。ワニは元来臆病な生き物なので昼間は人が近づいたら驚いて逃げるが、目の見えない夜に不用意に近づいたら足を食われる。ワニの肉はボリビアで食べられる。少し硬い鳥肉の味。
右はピラニア、牛肉片を針につけると入れ食いで食らいついてくる。その夜はキャンプ場でピラニアのスープを作った。淡白で美味。場所によって少し泥臭い。パンタナールのピラニアがアマゾン川よりも美味しいと言われる。
 庭先で干し肉を作っている家があった。極度に乾燥しているため、塩を唐辛子をまぶして吊るすと簡単にできる。町まで車で2時間はかかる場所にあるため、保存食を作る必要があるのだろう。南米の干し肉とミイラの作り方は殆ど同じ。詳しくはペルーの章を参照。

 一つの市くらいある広大な湿原の農場で牛が放し飼いになっている。馬に乗って散策していると今日にも死にそうな牛、先日死んだハエのたかっている牛、骨になった牛がいた。これが自然な形である。