キューバの葉巻


キューバの葉巻は現地で正規料金だと一本5〜10$、アメリカで買うとその2,3倍、日本だと10倍、最高級品は1本1万円するものもある。
それだけの手間がかかっているのである。葉の等級は24に分けられる。キューバの現地人は10本で100円くらいの安い葉巻を吸っていた。
以下で簡単な葉の製造法を紹介する。

巻タバコあるいはタバコの充填(じゅうてん)葉、中巻葉、外巻葉などにするメリーランドタバコや、バーレーのような特殊な系統のタバコの苗をつくるときには、すずしい苗床から畑へ移植するが、特別の肥料と湿度が必要である。外巻き葉用の大きなうすい葉をつくるためには、目のあらいうすい綿布で畑の上をおおう。花止めして、生育させた葉は、成熟した段階で収穫するために、手作業でひんぱんにつみとらなければならない。

 どのタイプのタバコも、葉は納屋につるしてほし、色づいて乾燥し、しかるべき香りがでるまで空気、火、熱などにさらす。多くのアメリカタバコや葉巻につかう空気乾燥の方法は、6〜8週間かかる。火をつかう方法は納屋の床に火をたいて煙を葉に浸透させる。暖房による場合は、かつてはたき火から排気管をとおして熱をつたえていたが、葉がきちんと醗酵して乾燥するよう注意が必要とされる。乾燥させたのち、葉のついていた部位、色、大きさ、品質などによって等級づけしてから包装し、競売のために貯蔵所にはこばれる。

葉巻種、葉巻にする品種で、葉がうすく、特有の香りがある。収穫後に乾燥させてから、発酵させて、強い香りをひきだす。高温多湿の地域で栽培され、産地によって、ハバナ葉(キューバ産)、マニラ葉、スマトラ葉とよばれる。最高級とされるハバナ葉を手巻きしたものでは、1本が1万円前後というものまである。

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キューバ種のタバコ畑、収穫された後、畑の横の納屋で乾燥、醗酵させられる。

右、葉巻は全て手作業で作られる。キューバの工場は基本的に撮影禁止だった。中巻葉を巻いて、型に入れて万力で圧力をかけて整形しているところ。品質の悪いタバコは巻が弱いため、中からぼろぼろとくずが出てくる。
外巻葉は柔らかい品質のいい葉を使う。カッターで整形しているところ、この後、圧力で整形された中巻きタバコを乗せて巻く。そして糊付け、ラベルを付けて、箱に入れて完成。
 キューバでは時々闇で偽者もあるらしいので、ラベルと製造ナンバー票の確認が必要。

右、様々な品質がある。一本1ドル〜から10ドルまで、キューバの正規料金。闇で買うとその10分の1くらいで買うことができる。

葉巻の吸い方、吸う方を口や葉巻切りで切り落とす、私は粉が出るのがきらいなので、細いナイフなどで穴を空けるのが好き。口をライターであぶると香が良くなるという人もいる。火をつけて吸う。きついので肺に空気を入れずに口と鼻で香りをこるがすように吸う。置いておくと自然に日は消える、そのときはまた点ければよい。

キューバやドミニカに行けば各地に見学可能なタバコの工場や博物館がある。街のあちこちに葉巻のショップがある。
日本ではタバコと塩の博物館でタバコの歴史が詳しく展示されている。タバコと塩の博物館