台東に泊る日本人観光客は殆どいないらしい。観光客はカレンやタロコまでで台東まであまり来ないという。そのせいか、のんびり落ち着いた場所だ。
町が広いのと、海岸線に沿ってサイクリングロードが整備されて、町を一周し、博物館や考古学館も行けるので自転車をお勧めする。私は宿の主人にお願いすると無料で貸してくれた。台東は原住民の住んでいたところに作った都市なので、今でも原住民族系が半分ほどと、台湾の都市で一番多いらしい。あちこちで聞いたこともない言葉がとびかっている。先住民族のお年寄りと町のおじいちゃんが片言の日本語で会話をしているのには驚いた。わたしもまぜてもらった。統治時代に日本の教育を受けたというのは本当だったのだ。ここも日本人に非常に親切な町である。こまっていると日本語で助けてくれる。下手に中国の北京語ができるより、何も知らない日本人旅行客のふりをしたほうがいいことがあるかもしれない。
台南へ向かう途中のバスターミナルで会った原住民のおばあちゃん達。町の人と片言の日本語で話しているのが聞こえたので、日本語で話しかけてみたらなんとか通じた。日本の統治時代に教育を受けた話は聞いていたが、やはり実際接してみると驚きだった。 | ゼリーとタピオカのデザートを売っていた。南の方町は暖かい気候と人が少ないせいか、親切な人が多い。特に統治時代の影響もあり、日本好きの人も多い。おじいちゃん達に話しかけると必ず片言の日本語でがんばってしゃべってきてくれる。 |
台東は大きな町で、日中は熱いので歩いて回ると日射病になる。線路沿いにサイクリングロードができている。自転車を借りて回るのをお勧めする。旧駅跡にはアートセンターができていた。 | 線路沿いのサイクリングロードは一週して20kmほど。花が咲き乱れていた。史前博物館や卑南文化公園などにもつながっている。公共バスでは逆に時間がかかる。 |
近年できたばかりの近代的な史前博物館。台湾の紀元前の生活が細かく紹介されている。日本語のヘッドフォンも無料で貸し出してくれる。かなり見ごたえがある。ただ場所が不便なところにあるので来館者が少ないのが残念。もったいない。 | かつての原住民は狩猟採取、石を利用して釣り針を作るなど様々な方法を駆使して食料を確保していた。石の釣り針や船の展示もある。 |
台東駅の裏にある、卑南文化公園。1980年鉄道開通工事でたまたま発見されたらしい。保存と展示、教育目的ということで博物館となった。薄い石を重ねた石棺などが再現されている。展示内容も考古学に興味が持てるよう工夫されている。日本語無料ヘッドフォンあり。 | 公園内にある発掘現場。現在の発掘状況を直で見せることにより考古学にもっと興味をもってもらえる効果がある。 |
魯肉飯、台湾を代表する庶民料理。もともと山東料理だったらしい。そぼろ肉のときもある。昔の貧しい時代には豚の脂としょうゆかけごはんも食べていた。 | 魚丸湯。魚のすり身だんご入りスープ。台湾のスープは四川省のように、油っぽくも辛くもないので、日本人には会うかもしれない。 |
海辺の公園に琵琶湖があった。歩いて5分で一週できる小さな琵琶の形をした湖。統治時代の影響か、各地に日本にもありそうな地名が残る。 | 海辺に建築されている、先住民の集会所風の建築物。中には囲炉裏などがあった。フィジーなどのそれと非常に似ている。同じ南島文化圏で台湾から広がったとされている。 |