ドイツ食の旅2014

2014年9月、ほぼ10年ぶりのドイツ。今回は移住した兄のいるドイツ南西部、フランクフルトからヒルデスハイム周辺の観光客が行かない小さな村や町を回ってきました。

ヒルデスハイム近くの小さな村「シンスハイム」の兄の家と大型レンタカー。兄のブログは「ドイツ水車小屋日記」をご覧ください。ドイツは左ハンドルで右車線を走ります。アウトバーンは制限速度無しで飛ばせますが、滞在期間中2度の大事故を見ました、、、運転は兄に任せました(汗)。 ドイツではチーズやサラミ、生ハム、ソーセージなどの肉製品が格安で買えます。カマンベールチーズやモッツアレラチーズを丸ごと食べることもあります。到着すぐからチーズを食べまくりお腹を壊しました(泣)。やはり日本人の腸内細菌とヨーロッパのチーズは少し違うのでしょうか。
ワインハイム:ドイツで坂がもっともきれいな街と言われています。こじんまりとした田舎の街です。中央広場には大きなパラソルを立てたレストランが並びます。ドイツでも室内で食べるより野外で食べる方が好きみたいです。 ワインハイムで有名人も来る美味しいと言われるイタリアンレストランです。イタリア系の主人と店員にはイタリア語が通じました。ここの季節限定シャンピニオンを使ったリゾットは絶品でした。ドイツで米料理を食べたのはこことタイ料理店のみでした。他にもドイツで美味しいと思った思ったレストランはイタリアンやフレンチでした。ドイツ料理は不味いわかではないですが、素朴で大味といったところでしょうか。
シンスハイムの近くの有名な個人経営の伝統的なパン屋さんです。朝の焼き立てパンが並びます。買いにくる人も、店内で食べる人も大勢いました。日本ではこのような特徴のある手作りやハード系のパン屋は個人経営が多いですよね。ドイツにも沢山あると思いましたが、実際は大手食品メーカーのパンが多く、個人経営は少なくなってきているとか。たしかに街でも大型スーパーが立ち並び、小さな個人経営の食品売り場などは少なく感じました。 パン屋さんで注文したいわゆるブレークファーストメニューです。パンの数もカラスムギ、ライムギ、酸味のきいたサワーパンなど様々なパンが出てきます。チーズやハムも多種類並びます。これらのチーズやハムをパンを半分に切ってサンドイッチのようにしてはさんで食べるのがドイツ式だとか。不思議なもので日本にいるときは朝はパンの薄切りを1枚くらいしか食べませんが、ドイツにいるとパンを10個くらいは平気で食べてしまいます。
バッハラッハはライン川沿いにあり、酒の神バッカスから名前をとったワインの名産地の村です。伝統的木材家屋の奥にブドウ畑の丘が見えます。傾斜に栽培することにより日照を増やしているとか。大変な栽培作業だと思います。この村に2日滞在してワインと料理を楽しみました。日本の観光ブックには殆ど書かれていない小さな村でしたが、いいレストランもワインもあるので、ぜひおすすめです。 泊まったホテルの朝食です。世界各地を食べ歩いた私の感想では「ドイツの朝食は世界一」(北欧も良いですが)。どのホテルるに泊まってもビュッフェスタイルで各種のパンと一緒にチーズ、ハムが豊富に並びます。日本でいうとホテルの朝食ビュッフェに白米があり、様々なおかずや漬物を選べる楽しさに似ています。
コブレンツはライン川沿いで、ライン川とモーゼル川が交差する有名な観光地です。丘の上にはコブレンツ城が見えます。実は10年前にヨーロッパ一周の旅をしているとき、ライン川を下ってこの場所に来ています。そのろこ城にはさびれた遺跡とユースホステルしなかなったのですが、今は博物館になりロープーウェイもつながっており驚きました。 コブレンツ城内ではワインの歴史の展示と共に、ワインの試飲もやっていました。モーゼルやラインリースリングの試飲が1ユーロでできました。けっこうドイツでは博物館や城などの公共施設の中にワインバーやビアホールがあったりします。日本も城や旧跡地などに地酒や地ビールが飲める茶屋があれば面白いかもしれませんね。
コブレンツ場内ではきれいな庭園が造られています。その一つのポタジェ(花と野菜の庭園)です。あまり日本では見ない野菜などが綺麗に栽培されていました。後で紹介する野外博物館では大麻畑もありました。さすがドイツ。 コブレンツ城内にあるユースホステルです。10年前に泊まったときに比べ、扉にはロックがあり、内装もきれいになっていました。少し寂しい気もしますが。ちなみにユースホステルはドイツから始まったそうです。ヨーロッパを旅したときに各地で何度か泊まりましたが、やはりドイツのが一番綺麗で朝食も良かったです。ドイツの朝食は上で書いたとおりですが、ちなみにイギリスでは朝食はシリアルに脱脂粉乳臭い牛乳、フランスではカフェオレとフランスパンだけでした。
野外博物館(フランクフルト近く)。丁度日曜に行ったので青空市をやっていました。農家さんが自家製のジャムや漬物、自家製どぶろくワイン、魚や肉の燻製など様々な農産品が集まります。天気もよかったので、つまみを用意して昼間からワインとビールを飲んでいるドイツ人がたくさんいました。 農家さんが作る野菜尾ピューレや漬物です。ドイツといえばピクルスやザワークラウトですが、樽のまま売っており、買うとビニール袋に大量に入れてくれます。日本の漬物屋と同じです。肉料理を食べながら小型のキュウリほどの大きさのピクルスを丸ごとかぶりつきます。ザワークラウトも缶詰の味ではなく、素朴でいわゆるキャベツの酢漬けのような味でした。
青空位置ではこの地方のワインが並びます。日本にいるときに飲んだドイツワインは甘い印象があり、いまいち好きになれませんでしたが、ここの特産のラインリースリング種のトロッケン(辛口)ワインは料理にも合い、とても美味しかったです。 まさにフランクフルトと言った感じの豪快なホットドックです。ここはフランクフルトではないですが。
ハイデルベルグはフランクフルトから南へ1時間ほどの歴史のある街です。丘の上の城からは教会と街を一望できます。歴史的地区には城あり、教会あり、アーチの橋あり、ショッピングセンターありで、観光客にはとてもいい場所です。 ハイデルベルグ城の中には本当かどうかわかりませんが、世界一大きなワイン樽というのがありました。階段で上に上るとまるで船の上に乗っているような感じでした。その横にはやはりワインバーがありました。もちろん飲みました。今回のドイツ旅行ではバイツエン(白)やシュバルツ(黒)ビールなどのビールも飲みましたが、ライン川のワインも各地で飲んで再評価できたのが収穫でした。

ダンケシェーン!