ウルグアイ 


アルゼンチンとはラ・プラタ川をはさんで北に位置する小国。川と言っても対岸が見えない、アマゾン川に次いで大きな川。ウルグアイの主要生産物は牛肉。ワインはタナット種が独特。南フランスとウルグアイで作られているだけ。生産量も少なく、アルゼンチン・ワインに比べると少し高価。といっても300円くらいから一瓶買える。
町の創りや生活、料理にしてもアルゼンチンとほぼ同じに見える。しかしウルグアイ人にしてみると、我々の方が真面目で教育レベルも高く、全然違うと言う。たしかに教育レベルも高く治安も非常にいい。小さな国だからこそまとまったのであろう。

アルゼンチン・ブエノスアイレスから船で1時間、古い港町コロニアは石畳と古い町並みが残る。小さい街。かつてここに住んでいて、絶滅した先住民族チャルアス族の博物館がある。当時狩猟に使われた投石機や穀物を潰す石臼が展示されていた。16世紀まで原始的な生活を保っていたと思われる。
 ウルグアイの国民的軽食「チビートス」ハンバーグのパンに牛肉ステーキとチーズ、ハムをはさんだもの。良質の牛肉の国ならではのもの。噛み切れないアメリカンビーフでは食べることはできないだろう。






首都モンテビデオのmercado de puerto「港の市場」。市場と言っても立てのもの中にアサード(焼肉)屋台が詰まっている。昼間はビジネスマンが友人と牛肉とワインを一杯というスタイル。炭火の上に網を置いて肉を固まりのまま焼く。客はその大きな肉の塊をフォークで切り分ける。アサード屋にも人気のある店は客の入りが多く。回転が速く、残り物の焼きすぎて硬くなった肉を出すことがない。

アサードの盛り合わせ、パリジャーダ。黒いのはモルシージョ(血のソーセージ)、美味い店のものは癖が無く、中身がどろっとしている。パンにつけて食べる。サルチーチャは腸詰のこと。ぶよぶよした脂身のようなのが牛の肺、表面をかりかりに焼くと美味しい。牛肉の肩肉は日本のようにロースになっていない。脂肪分を自分で切り分けて食べなくてはいけない。ナイフ使いが上手くなれるかも。
右はワイン・タナット種。ドンパスカルがお勧め。ハーフボトルで500円も(?!)する。ウルグアイ独特のワインだ。