エスニック

北京食遊学記

 留学出発準備から現地生活まで


北京留学準備編

 留学手続き、留学斡旋のパンフも読んだが、非常に手数料が高い!自分でやるとたしかに面倒くさいが、不可能ではない。手順もわかるので自分で行うことにする。
留学場所は北京と決めていた。台湾は高い。地方では方言がきつくて、正しい発音が見に着かないらしいと聞いていたので。
中国のいくつかの大学からパンフレットを取り寄せて留学生の受け入れや教育方法では定評のある北京師範大学を選んだ。卒業生の知人の薦めとういのも要因だが。
自分の母校に卒業証明書や成績証明書を取りに行く、。身元保証人のサイン(親と友人でOKだった)と共に願書を書き手数料50$をそのまま入れて中国の大学に送る。EMSだと確実らしいが、800円ほどするらしい。普通国際郵便90円で送る。
一ヶ月ほどして入学許可書と書類が届く。日本語の説明書も添付されていた。
旅行社にビザの申請(14800円)と渡航(船)チケット(学割23000円片道)を購入した。ビザは中国大使館に直接取りに行ったら一週間待ちで5000円以下らしい。留学生の多くは飛行機で来ていたが、一年オープンや片道の航空券は5万を下らない。ゆっくり船旅が私には合っていた。

以上が準備である。多くの留学生が自分の日本での大学や語学学校で留学申し込みを頼むか、旅行社に頼むらしい。しかし、ビザの準備や書類の準備など、結局は自分で行うことも多い。それなら個人で全てやってしまってもそんなに変わらない気がした。中国語ほぼ0の私ですら個人で問題なく申請できた。留学凱旋高価な手数料は安心料みたいなものだろうか。

備考、私は半年留学なので、身体測定書類準備などが免除された。本科留学などになると、少し手続きが複雑になる。

留学費用
入学手数料 50$
ビザ(旅行会社依頼) 110$
入学金(半年) 1400$
現地で入った留学生保険(半年) 50$
片道の船チケット 200$
留学生寮費5ヶ月 1600$
合計(約) 2400$ = 29万

雑費も含めて安くすれば30万で半年留学できることになる。寮は一人部屋の最も良い部屋なので高い。二人部屋にすると1100$ほどになる。現地の物価は安いので、節約すれば一ヶ月2万でも暮らせる。
後は自分の懐具合で生活を決めればよい。もちろん私は食べ歩きが仕事なので食費がかなりかかる予定。


いざ北京へ(荷物準備)
 出発前、中国では何でも手に入るからいいか、と腹をくくっていく。辞書も向こうで買ったほうが安いらしい。
バックパックにパソコン入りのサブバック。南米を一年回っていたときと同じ格好だ。
ただ、今回は、スーツやノート、中国語会話本など、留学用の物が若干入っている。

だいたいの人はスーツケースで来ていた。荷物を寮宛に送っている人もいた。

しかし、思ったとおり、いや想像以上に、北京では何でも手に入った。しいて言えば、パソコン周辺機器やデジカメ、文具類は日本のが良い。

2004年2月留学開始

2月1日
 天津上陸
神戸から船で天津へ到着、船の中は快適であった。4人部屋で片道2300円学割(これから留学だと言って安くしてもらった)。雑魚寝16人の部屋も家族には使いやすそうだ。
相部屋の中国人と会話の練習をしたり、バーでカラオケをしたり、卓球をしたり。船が大きいから揺れずに、卓球までできる。
8年前に乗った鑑真号(大阪〜上海)に比べて乗船客は少ない。しかし添乗員の中国女性が多く綺麗だった(^=^)。しかし片言の中国語では充分な会話ができず。この中で、自分の中国語は通じない、しかも中国人には英語も通じないというのに気づかされる。
まだ、この船の中には神戸を結んでいるだけあって、日本語が分かる中国人も多い。船は3日あるので、いわば、異文化の土地へ向かうための心の準備の猶予期間である。

2月2日 北京列車で到着
 天津を食べ歩いた後、快速列車で1時間半、北京到着。地下鉄で大学へ。バックパック1つで船と電車と地下鉄を乗り継いで留学しに来る人も少ないらしい。旅行社に頼むと手続きはもちろん空港出迎えまでしてくれるらしい。手数料がかなりかかるが。
港や駅で体温検知器を通る、SARZ対策に当局も気を使っているようだ。町には予想に反してマスクを下を殆ど見ない。気合をいれて、SARZ用マスクを3つも持ってきたのに。使わなくてすむならいいが。
北京師範大学の寮にチェックイン。新館はえらく綺麗、暖房がきいていて、TVも電話もあり、LANネットのコードも月1500円で使い放題。ビジネスホテル並。一日1200円と高め。途上国のホテルに慣れていると、ちょっと贅沢すぎかな、と恐縮してしまう。安い部屋もあるらしいが、寮生が多すぎてあまり部屋の選択の余地が無いようだ。

2月3日 苦労の入学手続き
大学入学の手続きを行う。銀行で円TCを両替→入学金振込み→留学生保険加入→学生証をつくる為の招聘状やパスポート等、必要書類提出→寮代振込み。LAN申し込み、洗濯機利用申し込みカード購入、他もろもろ。
以上が流れであるが、一つ一つやるのに、全部中国語なので疲れる。時々日本語が少し話せる職員がいれば、助け舟を出してくれた。ここ5年くらい訪れたのは、英語圏やスペイン語であり、言葉には不自由しなかったので、自分は中国ではこんなに何もできないのかと落胆してしまった。しかし、その不自由さや苛立たしさや不安を久々に感じることができ、初心に帰ったような新鮮さを感じた。いよいよここまで辿りついた。ここから始まるのである。

2月5日 クラス分けテスト
今まで中国語のテストなど受けたこともない私にとって未知の体験であった。前日にHSKとか言う世界的中国語検定の試験問題を借りてざっと見てイメージしておいたのが助かった。
TOEIC中国版のような感じで、聞き取りや長文読解、空欄埋めなどがあった。漢字が読める日本人の特性を生かして、なんとか長文はできた。聞き取りは山勘にたよる。
面接は、片言のはったり旅行会話でごまかす。

2月9日 鬼の授業開始

授業が始まった。幸か不幸か試験でがんばりすぎたため、レベルの高いクラスに入ってしまったようだ。勉強のしがいがあっていいかな。というようなのんきな考えはすぐに吹き飛ばされた。全ての先生は現地スピードで話を進める。中国人の中国語を直接に聞いたことが殆ど無い私は真っ白状態。先生の自己紹介も、授業説明も何も解らない。クラスメート達は殆どが自分の国の中国語学科で1、2年勉強したとか、中国で半年から1年勉強しているという猛者ぞろい。入るクラス間違えたか!2週間以内ならクラスのレベルを下げることもできる。しかしそれも負けたようで癪に障る。

2月13日 一週目終了
授業が始まって一週間が過ぎた。毎日がかなりきつかった。30前になって、20前後の若者に囲まれて授業に苦しむとは。しかも私はクラスでは最下生、このまま行けば劣等生か脱落者になりかねない。
まともな日本人ならかなりへこんでいるか、つぶれているかもしれない。
しかし、そこは協力隊や南米一周で異文化生活圏で生活をし、スペイン語やポルトガル語少数民族言語などをマスターしてきただけの経験と自身が助けになる。
外国語の習得のしかたも知っている。訓練所2ヶ月半で言語をマスターする協力隊の経験からして、どんな言語でも現地の学校で2ヶ月程、正しい方法で勉強すればとりあえず仕事で使えるくらいにはマスターできるというのが持論である。個人差もあるし、言語の難易度もあるので一概には言えないが、、。

2月16日授二週目
少し様子が変わり始めた。授業の流がわかってきたので、質問に少しずつ答えられるようになってきた。赤ちゃんレベルだった「食べたい」「行く」「トイレ何処?」と言った会話も、単語量が増えて文が繋げるようになったためか、少しまともな会話ができるようになってきた。元々外国語で会話することにに躊躇は全く無い分、遠慮無く片言で話し出す。発音が悪くいまいち通じないのが問題だが、、。
2月20日週末
一週間目は苦痛であった授業が楽しくなりだす。未だ難しいことには代わりがないが。
クラスは20名ほど、殆どが韓国人。日本人が3人。かつてはこの比率が逆転したいたために、「師範大は日本人が固まって勉強しない」と悪評がたっていたらしい。
ちなみに私の中上級者クラス全クラス集めても私の中国語学力は最低であろう。
クラスの仲間にも隠さず、「自分中国語をは日本でやっていなかった。殆ど0から初めている。」と、あえて言うようにした。ここから何処まで伸びるか、それともいつまでたっても授業には追いつけないか、実験してみるのも面白いと思った。

2月26日北京のラテンバー・デビュー
ラテン好きは全世界にいるものだ。北京にもいくつかラテンバーがある。特に北京の朝陽公園南門にあるLATINOSが雰囲気や来る客のレベルからして最高であろう。生バンドがあり、週末でもワンドリンク付きで40元(600円)で踊れる。客も中国人からイタリア人、フランス人、中南米のラテン人まで、中国でスペイン語が話せる数少ない場所である。毎週晩通うことになったのは言うまでもない。時々客に教えてあげているので、中国人客からはラテンダンスの先生と思われている。

2月29日相互学習
留学生の学習方法で相互学習という方法がある。英語で言うexchangeである。日本をを教えてあげるかわりに中国語を教えてもらう。お金がかからないし、異性ともなれば、デートをしているような感覚で勉強ができる非常にいい方法である。ただ、相手の日本語学習のレベルが低すぎても高すぎてもこまることがある。
「を」や「が」などの格助詞の使い方の違いや、尊敬語の語尾変化など、日本人でも知らない文法などを聞かれることがある。人に教えるのが下手な人はやめたほうがいい。
ちなみに1時間15元(200円)ほどの謝礼を払って教えてもらう家庭教師を補導(フーダオ)と言う。これも個人差が大きい。大学院生ぐらいが確実である。
私はたまたま知り合った日系のホテルに勤める中国人女性と相互学習をすることになった。彼女は毎日使う必要があるので、勉強にも意気込みが見られ、教えがいがある。こっちの会話力も確実に上がってくる。
問題なのが、普通に大学で授業を受けるて寮に帰るだけの生活をしていると、殆ど中国人の友朋(友達)ができない。つまり会話の実践ができない。大学にも日本を勉強している中国人学生はいる。そいういう学生を簡単につかまえれる、と当初簡単に思っていた。ところが一ヶ月近いのに殆ど見つからない。仲良くなるのは日本人化、韓国人などの留学生同士で最後まで中国人の友達ができずに、会話もろくにできないまま帰国する留学生も少なくない。
これではまずいと思い動き出した。中国人も日本人と同じでシャイである。外国語を使って外国人と気楽にしゃべりかけてくる人なんて殆どいない。自分から動かないと友朋はできないのである。

3月

3月1日留学一ヶ月目
 当初の目標、「一ヶ月である程度の会話はマスターする」は、達成できたようだ。しかし、買い物をしたり、乗り物にのったりと、最低必要限の会話しかできない。発音で意外と苦労する。ラテン語や英語とはまた勉強方が全く異なる。

3月4日中国人友朋づくり
 中国人学生がよく来る食堂で昼ごはんを食べていると、たまたま隣りに座った中国人学生が流暢な英語で話しかけてきた。話が盛り上がり、その後、部屋に茶を飲みに行く。中国語で表現できないところを英語で補えるので会話がスムーズにいく。彼とはそれ以来いい友朋となる。いい友朋というのは思いがけないところで出会うものである。ちなみに、もう一人仲のいい雲南省出身の学生は飲み屋の隣りで飲んでたときに知り合った。

3月8日、太極拳
 毎週太極拳の講義に参加している。太極拳には2種類あり、武術系のもの、ゆっくり体操のように動く簡式のもの、もちろんどちらも同じ太極拳である。動きなども空手と共通するところがあり、私には容易に学べた(空手暦6年)。先生の動きをデジカメ動画で録画して、毎朝5分練習する習慣をつけた。留学生でそこまでする人はいない。留学生はやはり課外授業はついでという感じで気合があまり入っていない。中国武術の課外授業もあったが、皆のろのろやっているので、一回で参加しないことにした。まあ体を作らずいきなり本格的に格闘技をやったら皆怪我をして勉強どころではなくなるのは解るが、、。

3月14日、日本からの友人、中国土産はDVD?
 日本から友人達が来た。よくある、中国3泊4日食べ放題格安ツアーに参加したようだ。本当に格安だ。ただ、高い土産物屋に連れて行かれたり、自由時間が少ないのが難である。夜に庶民の京劇茶館(45元)や庶民の屋台を連れて回ってあげる。ツアーで高級なものばかり食べて胃がつかれていたのだろう、屋台の羊肉串(15円)がとビールがたまらなく美味いと皆言っていた。土産は高級な茶器でもチャイナドレスでもなくDVD(120円ほど)。日本の映画やアニメもある。日本語版を買うと、英語、中国語、日本語のサブタイトルと音声を選べる。私の中国語勉強の助けにもなっている。日本のDVDでも見れるので土産にぜひよい。
 北京の夜の庶民の遊びを体験できた友人達は喜んで帰っていった。私の日常会話程度の中国語でも案内できたのであった。通訳はまだ簡便してくれ。

3月18日、中国タンゴ・クラブ

 北京にまで、タンゴがあるとは。京城ビルのカルチャークラブの一室で木曜7時から練習している。生徒はアルゼンチン大使館員や、外資企業系の人々、中国人も皆英語をしゃべる、講義は英語。ちょっとハイソなにおいがする。しかしクラスは非常になごやか。肩の力を抜いて踊っている、私はブエノスアイレス、日本、中国のクラスに参加してきたが、日本のクラスでは少し踊りにくかった覚えがある。やはり習い事という雰囲気が作られており、肩の力が入っている。ラテン系の人が多いクラスは、先生の話は参考までに、皆自由に踊る、不規則な動きや時には間違ったリードにも女性がちゃんとついてきてくれる。毎週北京のクラスに通いだしたのは言うまでもない。北京でも中南米同様ラテン的な生活が送れるとは嬉しいかぎりだ。

3月20日、女子十二楽房(ニューズー・シーアル・ユエファン)演奏会

 日本では大ヒットした彼女達が北京に帰ってきた。演奏会は安い席で1500円くらいからあった。北京には大物がよく来るが、日本よりもかなり安く、チケットも入手しやすい。月に1,2回のペースで演奏会に行っている。
ちなみに楽房というのは唐の時代の宮廷女性芸人団をそう呼んだのが由縁。グループは普通、楽団とか演奏団と呼ばれる。
女子十二楽房は中国ではあまり人気がない、聞きに来たのは老人が殆どだったとか、後はツアーで飛行機に乗ってきた日本人。一般の中国人にとって、胡弓(二胡)や琴はダサいようである。いくら現代音楽と融合されていたとしても、、。日本でも琴や三味線の演奏会に若者がどれだけ来ているだろう。自国の伝統音楽を評価するには人と文化の成熟が必要である。

3月27日、北京民族博物館
日本人は殆ど行かない、マニアックな博物館である。中国版、大阪民族楽博物館をへぼくしたもの。中国の56の民族の風習や住居を紹介するというコンセプトはすばらしい。しかし、客も定員も少ない。閑散としている。つぶれかけの第三セクター民族村という形容が合っている。56民族の紹介で、チベット、ウイグルはもちろん、ロシアやウズベク族、朝鮮族もそのうちに含まれているのはどうしたものか。そのうち、13億の中国人口の一部1億ちょっとの少数民族日本族と表記されかねない。

4月

4月1日、愚人節
 エープリルフール(愚人節)、中国でもこの日は嘘がゆるされる。2月14日はバレンタインデー(情人節)があり、男性が女性に花を渡していた。なぜ花なのかはわからない。日本のチョコレートもただの商業的意味合いしかもたないが。中国にクリスマスもある。生活の欧米化に伴ない、これらの催しが大きくなってきているようだ。現代の若者にとっては、毛沢東誕生日や建国記念日より、こういった恋人といれる日の方が大切になってきているのだろうか。

4月3日、花見
 北京の花見の名所の花園に行ってきた。人が多い、上野公園を思い出す。しかし、酒の持ち込みやごみの散らかしが無いので、見ていて気持ちがいい。若い女性はレンタルの和服ぽいい服と傘を持って記念写真を撮るのが人気があるようだ。北京の春は短い、あっという間に花が散って夏が来るらしい。

4月7日、中間テスト

学生には悩みの種のテストである。別に点が悪いからと言って、落第させられたり、班を変えられたりするわけでもない。出席が3分の2以上に達しないと落第らしいが、まずそこまで休む人はいない。しかも前評判で簡単だと言われていたとおり、テストは非常に簡単なものであった。殆ど教科書どおりであり、普通に勉強していれば8,9割はとれるであろう。まあ、大学は総予習のきっかけと区切りとしてやっているのだろうが、もう少し問題をひねってくれた方が面白みがあっていいと思うのだが。

4月9日、前期が終わって。語学の必勝勉強法

 半年コースの前半2ヶ月が過ぎた。当初、何も聞き取れなかったし、授業に追いつくのがやっとであり、苦痛ですらあった最初の一週間に比べれば、今は天と地の差である。今から分析すると、教科書は同じ物を使っているので、レベルは上がっていないがこちらのレベルが上がってきたために簡単に思えるようになってきた。授業のペースもつかめてきた。
 クラスの大学を休学して来ている若い学生達は一ヶ月目から慣れだしたのもあり、少し中だるみが出てきたようだ。最初の1月目には無かった遅刻や宿題の忘れが目立つ。やってもなかなか伸びないので諦め感を感じるものもいる。語学には伸び悩みの時期が2,3回は来るものである。そこで諦めて、こんなものか、一年あるのでゆっくりやればいい、同邦人と楽しく遊びながら過ごそう、という考えに傾くと、一年いても語学を習得できない。特に欧米圏でそういう留学生をごまんと見てきた。
 青年海外協力隊員が国内の訓練所で2ヶ月半、現地訓練10日ほどで、大半の者が0から勉強を始め、最終的には仕事ができるまでになる、いやならなければいけないのだ。現地に行けば日本人一人で現地人の中にほうりこまれるのだ。そいういう切迫感が語学を学習するのには必要である。これらから言わせてもらえれば、タガログ語だろうがスペイン語だろうが、全く知らない言語だろうが、やる気を出せば、現地の学校で3ヶ月勉強すれば充分なのである。逆に言うと、半年も一年もいるのに、片言ぐらいしか話せない人は、勉強方法や生活方法を見直した方が良い。
 私の目標は協力隊方式で、「3ヶ月で基本をマスター、最後には簡単な講習会が開けるようになる」である。
 語学に必勝法は無い、日本では特に英語の”聞くだけ上達法”とか、”睡眠学習法”とか、いろんな教材が出ている、商業的な色が濃いい。ちなみに私の第3言語のスペイン語やポルトガル語の教材は殆ど無い、上級者向けの教材は皆無である。ペルーでケチュア語を勉強したときは耳で覚えた。教科書なんてもちろん無い。途上国のストリートチルドレンは外国人の靴磨きをしながら英語を覚える。教材が多い方が勉強の幅もたしかに増える、教材が多すぎると、つまみ食いになってしまい身に着かない。どんな語学教科書でもだいたい基本は抑えている。一冊を繰り返しやれば充分である。発音CDがついていればさらによい。
そして、本人の目標の具体的設定が重要である。何となくかっこいいから外大フランス語課に行ったとか、ホリデー半分で来たというのは4年やっても、まず身につかない。語学習得というのは皆が通訳ができるになることや歴史書を翻訳できるというのではない。それは通訳や翻訳家にまかせておけばいい。外資系の企業で働くのに使いたいのか、海外協力やNGOの分野でやってみたいのか、旅行でしゃべれるくらいでいいのか?高い低いが問題ではない、旅行会話で良かったら、1ヶ月留学すれば到達できる、その人は90点以上なのである。目標が無く、ただ毎日授業に出ているだけの学生はいつまでたっても50点にも達しない。
目標を設定すれば自ずと自分が勉強しなくてはならない分野や専門用語がわかってくる。そして勉強にも気が入ってくる。しいていえば、それが語学の必勝上達法であろうか。私は協力隊訓練所で学び、その後いくつかの言語をマスターするうちに学んだ。

春天来了
北京の花満開、日本と同じく、北京の人々も公園にくりだします。花見を”春遊”と言います。
土日の花見の有名な公園は人々が花見に、花園は人でごったがえしていました。でも、酒を飲んで泥酔したり、ごみを散らかす人がいないのでいい。

夏天来了
北京の春は短いと言っていたけどこんなに短いとは、、、、2週間くらいでもう夏が来ました。

4月中旬
他の大学を覗く。
 本科生になって専門を勉強したいのなら、自分の専門を扱っている大学に行けばいい。しかし、語学だけを勉強したいならどの大学がいいか?
 聞いただけと主観的な意見だが、北京語ならやはり北京。中でも教育がしっかりしているのが、総督府でもある北京大学、HSK(中国語版TOEICのようなもの)対策がきっちりしている北京言語大学、皆教育系なの教え方のうまい北京師範大学。などだろうか。以前これらの大学は日本人が多すぎて勉強できないと悪評があがったこともあるが、今は逆に韓国人ばかりなので日本人には問題がない。
 小さな有名でない大学は学費も少し安いが、留学生受け入れ態勢や先生の質に問題ありと聞いたこともある。実際に行っている学生に聞くのがいい。結局は好みと自分次第。


5月1日労働節開始
一週間の大型休暇が始まった。土日も入れると9日。多くの人が旅行に行く。大学の授業は休みにはいる。まあ、これくらいならいいが、夏休みは3ヶ月近くある。一年で留学してもなんだかんだ休みが入り、授業のあるのは8ヶ月くらいではないだろうか。授業料がもったいない気がする。まじめな学生はその間夏期講習のような語学学校に通ったりする。

私は落陽と大連にて食べ歩き旅行。詳しくはこちら 


5月15日、日中勉強会、五縁会参加、

 中国語言大学で行われている、日中の勉強会に毎回参加した。ただのお遊びの交流会ではなくて、学習や文化差について討論や話し合いをするのが目的。お互いの勉強したいというニーズにもあっているし、情報交流にもなる。日中交流、相互理解という点では非常に理想的な会だと思える。

5月16日、HSK・漢語能力試験

 外国人を対象にした能力試験、TOEICの中国版といったところ。日本では英検と同じように、独自の中国語検定なるものがある。もちろん海外では通用しないこのような検定を改めてほしい。
HSK能力試験にしても、自分の能力の目安にすぎない。この勉強に集中しすぎて、普段の授業がおろそかになる本末転倒な学生もみられる。この検定の点数や級が高いからと言って本人のコミニケーション能力が必ず高いとは言えないし、就職にしても資格が高いからすぐに就職できるわけではない。(就職アドバイザー談)。通訳や翻訳の能力だけを競ったら、日本語の上手な中国人に日本人はかなわない。

5月26日、小演劇
多言語を学校で学ぶときよくある方法である演劇。私個人的には好きだし、楽しみながらできる。慣れていない学生にとっては苦痛でしかない。普段教室の中で教科書を棒読みしかしていないので、会話や動作につなげるというのがイメージしにくいようだ。演劇をしているのだか、本を棒読みしているのだかわからない。後、中国語をしゃべるときは声の大きさが重要である。発音が良くても遠慮気味に喋っていたのでは聞き取ってもらえない。大きな声の人ほど上手になるというのは本当である。


5月29日、北京就職セミナー参加
 驚いたのが、留学生ばかりではなく、日本から就職活動に来ている人も多かったことである。日本国内も就職難だから海外で直接当たっているわけだが。ちなみに上海に比べ、北京は殆ど現地採用が無いらしい。企業も高い給料を日本人に払うくらいなら3分の1くらいで優秀な日本語のうまい現地の中国人を雇いたいらしい。
総合すると、海外ですぐに働くには現地採用がいい、しかし給料や待遇は悪い。日本と違い新卒よりも経験者が求められる。実力主義の世界。入社当初の試用期間中にちゃんとアピールしないと首を切られることもあるとか。ちなみに今、一番人気の人材は、英語、中国語、日本語がしゃべれるIT関係者。たしかにITは今や花形職業だが、必ず陰りが来る。私にとってはコンピューターは所詮道具であり、それを職業にしたくない。やはりいつの時代も人間の根源にある食と農の方が大切だと思う。


6月5日、大相撲北京講演
 北京に30年ぶりくらいに大相撲が来た。国の威信をかけて、横綱千代の海をはじめ、多くの力士がやってきた。日本では見たことが無かったが、この機会に見に行く。こんなに面白いものとは、、。一瞬の緊張と力とスピード。まさに日本の格闘技の真髄。にわか相撲ファンになってしまいました。

6月9日、期末試験開始。

 期末試験が始まった。中間テストより難しいことは確実だが、これも毎日きちんと授業に出ていれば、そこそこはとれる。これを機会に勉強と総まとめをしてくださいよという大学の意図ととらえている。「試験の為に勉強するのではなくて、自分の為に勉強するのだ」と老師からの言葉もあった。もっともである。毎日のルーチンワーク的な勉強に慣れきってしまったら、ここで一度なぜ勉強を始めたかという初心に戻ることも必要だと思う。

6月14日 修了式
 早いもので、もう終了である。私の場合は半年(4ヶ月半)の留学だったので、期間的にも丁度よかったのかもしれない。これ以上いても返ってだらけてしまい、前半の時のような伸びは期待できなかったと思う。まだスペイン語や英語のように講義に使えるほどまでの語学力はついていないが、中国語の基本、発音と、特に勉強の仕方を学べたことが大きい。後は仕事で使い、自分の専門性を高めるしかない。

 思えば、全くゼロの学力から無理矢理難しいクラスに入り、下手な発音を丁寧に聞いて返答してくれた老師達に感謝したい。

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